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GINZA SIX 2026 Spring「FOOD PUNK」

自然界には、ウニ、フグ、きのこ、栗など、トゲや毒をもつ食べものがあります。
それらは単なる攻撃ではなく、生き延びるための防衛のかたちです。

強さの奥には、壊されたくない大切なものがあり、鋭さの奥には、繊細で透明な感情が宿っている。
その二面性は、人の心の構造にもどこか似ています。摩擦を避けることが良識とされる今、
私たちは感情を丸く整えながら生きています。
その一方で、社会の中で抑えてきた自分らしさを、人間らしく生きるために解き放っていく時代にもなりました。

相手も自分も傷つけずに、本心を薄めることなく、本質を伝える。
そんな“尖り方”ができたなら、人はもっと自分らしく生きられるのかもしれません。
FOOD PUNK は、ウニとフグをモチーフに、トゲや毒のもつ攻撃性を、「チャーミングな毒」と「やわらかなトゲ」
として捉え直し、その二面性を描きました。
強さと繊細さ。攻撃と防衛。そのあわいにある人間らしい感情のあり方を、食の生き物の生存戦略から着想した想像上の
生命体を描いた空間です。媚びずに可愛く尖る。拒絶ではなく、境界を示す。

愛嬌の奥に思いやりを忍ばせながら、自分らしさを失わずに生きる。
自分らしく生きるための知恵とエネルギーを感じ取っていただけたらと思います。

アートディレクター 佐藤寧子

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