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GINZA SIX 2025-2026 Early Spring「千樹一双の箸 − 千の木々から生まれた二本の箸がつなぐ自然と人」

日本の食文化において、箸は単なる道具ではなく、自然と人をつなぐ象徴的な存在です。

木々に恵まれた日本では、古来より多様な樹種を食器に用い、軽さや口当たりの良さ、抗菌性といった木の効能を日常に受け継いできました。

なかでも箸は、食べ物を口へ運ぶ唯一の道具として、人が自然の恵みを「いただく」行為を支える特別な存在です。

「箸」が“神と人をつなぐ橋”に由来すると伝わるように、その扱いには命への感謝と敬意が宿しています。

本ウィンドウでは、多彩な樹種を盆栽のように仕立てたオブジェと、木偏の漢字をあしらった大きな湯呑みから立ち上がる箸の彫刻によって、四季の表情豊かな森と食卓がひとつにつながる感覚を表現しました。一膳をまっすぐに揃える所作の精神性とともに、木の香りが思い起こさせる自然の気配を通して、日本の食文化に息づく美しい価値観を空間に映し出しました。

 

アートディレクター 佐藤寧子

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