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GINZA SIX Early Summer 「清澄な食の美」

光を透かす繊細な食材が持つ美しさに眼を向け、葛切りとライスペーパーをモチーフに、清澄な空間を表現しました。

米粉や葛粉は、はっとするほど白く清らかです。その手触りは、滑らかで、少しひんやりとして、静けさに触れたようです。新雪を踏んだ時のような軋みは、あらたまった気持ちさえ感じさせます。

米粉を加工して作られた真円のライスペーパーや、葛粉から作られた線状の葛切りは、粉に水分を与えて乾燥させた、半透明の造形物です。透かすと、光を孕んだ美しさに心奪われます。

これらに再び水分を施し、透明でプルンとした弾力を持ったみずみずしい食べものとなります。
透明な食べものに惹かれるのは、水のような、止めることができないものやその清涼感を、
ストップモーションのような静謐な美として、五感で味わえるからなのかもしれません。

清澄な食べものの3つの姿を通し、光の差す未来への希望を感じていただければ幸いです。

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